贋作たけくらべ

戸田佳世子の凄みが輝く。戦後の混乱を描いた情念のストーリー。

たけくらべ舞台写真

樋口一葉の珠玉の名作『たけくらべ』に想を得る予定でしたが、この作品を書き出す2カ月前に東日本大地震がありました。お盆の公演という事もあり死者を悼む物語となりました。時は戦後間もない頃、横浜の外人バー『T・Kクラブ』の面々はかつて中国大陸に渡った慰問団の俳優たちだった。飲んだくれのナンバーワンホステス「アゲハ」の心に生き続ける恋人「助六」は、無謀にも歌舞伎十八番の『助六所縁江戸桜』を演じようとした役者バカだった。年に一度の盂蘭盆会(お盆のことです)無念に死んだ者たちが『T・Kクラブ』に帰ってきます。生き残った者たちの哀しみと未来が交錯する中、女の情念を演じた戸田佳世子の凄味は必見です。挿入歌は『夏子のブルース』『恋する蝶々』です。

たけくらべ舞台写真

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