赤と黒
当劇団の演目は『たけくらべ』『浅草紅団』『春琴抄』『舞姫』と、日本の近代文学を発想の原点としたものが多い。『何故?』と問われて言いわけすれば・・・まず著作権がフリーですし・・・本音を語れば近代史に興味が尽きないからです。かつて日本はどれほど凄かったのか!? そして日本人はどれほど馬鹿だったのか!? どっちにしろスケールがデカすぎてクラクラします。『ドガドガ版の満州が見たい』そんなお客様の声がありました。広大な中国東北部に大日本が未来を賭けた『偽りの帝国』が存在した・・・この歴史は世界的にも有名です。
思い出したくない思い出をお持ちの方も多い事でしょう。昨今のきな臭い世相を承知の上で『踊子の劇団』がこの悲劇を見物にしてよいものか!? 嗚呼・・・高い壁に潰されそうになりながらの挑戦です。なお当作品はタイトル通りドガドガ初のピカレスクロマンです。踊子達が放つ悪女の魅力は必見にして要注意。
望月六郎